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鹿児島の会社売却で補助金・設備投資・リース契約をどう整理するか

2026 8/26
コラム
2026年6月3日2026年8月26日
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鹿児島で会社売却や事業承継を検討している中小企業オーナーのなかには、補助金を使って設備投資をしたばかり、車両や機械をリースで導入している、金融機関借入と設備更新が同時進行している、という状況のままM&Aを考え始める方が少なくありません。ところが、補助金、設備、リース契約はそれぞれ担当者もルールも異なり、会社売却の話になると「何から整理すればよいのか分からない」「補助金を受けた設備は売ってよいのか」「リースはそのまま引き継げるのか」と不安が一気に増えます。この記事では、鹿児島県内の中小企業が補助金・設備投資・リース契約を抱えたまま会社売却を検討するときに、最初に確認したい論点を実務の順番で整理します。税務・法務・会計の個別助言ではなく、初期整理のための一般的な観点としてお読みください。

この記事の要点
  • 補助金を使った設備投資がある会社でも、M&Aの検討自体は進められます。
  • 重要なのは、制度名、交付条件、取得時期、処分制限、名義、支払残高を早めに一覧化することです。
  • リース契約は「そのまま引き継げる」と決めつけず、契約名義変更や再審査の有無を事前に確認する必要があります。
  • 鹿児島では、工場・食品加工・建設・観光・運送など設備依存度が高い業種が多く、設備の説明力が企業価値に直結しやすい傾向があります。

鹿児島M&A総合センターのトップページでは、鹿児島県内企業の会社売却、事業承継、企業価値整理に関する基本情報を案内しています。あわせて、今後の関連記事はコラム一覧から確認できるように整理していきます。本記事はそのなかでも、設備投資と承継準備が重なる局面に焦点を当てた内容です。

目次

1. なぜ補助金・設備・リースの整理が鹿児島のM&Aで重要なのか

鹿児島県内の中小企業では、設備投資が事業の継続性を左右する場面が多くあります。たとえば食品加工業なら冷凍冷蔵設備、真空包装機、衛生関連設備、検査機器が重要です。建設・設備工事業なら重機、車両、工具、測量機器、安全設備が不可欠です。運送業なら車両、整備体制、運行管理機器、倉庫設備が要になります。観光・宿泊業でも厨房、給湯、空調、送迎車、予約管理端末など、設備がないと売上が立たない事業が少なくありません。こうした会社では、設備の状態と更新履歴が、単なる資産明細ではなく「事業が明日も回るか」を示す情報になります。

さらに鹿児島は、地域ごとの商圏や物流条件が大きく異なります。鹿児島市内と霧島・姶良では採用環境も通勤圏も違いますし、大隅・北薩・南薩では配送距離、客先訪問の頻度、設備保守の体制も変わります。離島を含む事業であれば、代替部品の手配や修繕日程の確保も本土の会社とは前提が異なります。そのため、設備の数字だけでなく「なぜその設備構成で回っているのか」「壊れたときに誰がどう復旧するのか」「繁忙期にどの設備が止まると困るのか」を説明できることが、買い手の安心材料になります。

ここで補助金やリースが絡むと、設備の所有関係と処分制限がさらに複雑になります。会社の貸借対照表に載っているから自由に動かせるとは限りません。補助金の対象設備には一定期間の処分制限が付いていることがありますし、リース資産なら法的所有権がリース会社側にある場合もあります。M&Aでは、設備を「持っている」ことよりも、「誰の名義で」「どの条件で」「どこまで自由に扱えるか」を明確にすることが重要です。

2. 最初に作るべきは「補助金・設備・リース一覧表」

このテーマで最も効果的な初動は、個別論点の結論を急ぐことではなく、一覧表を作ることです。M&Aを考え始めた段階では、補助金の採択通知、実績報告書、固定資産台帳、リース契約書、支払予定表、保守契約書が別々の場所に保管されていることがよくあります。社長は全体像を頭で分かっていても、第三者が見たときに整理されていない状態では、買い手も金融機関も判断しづらくなります。

一覧表には、少なくとも次の項目を入れておくと実務が進みやすくなります。設備名、メーカー名、用途、導入年月、取得価額、現在の帳簿価額、設置場所、稼働状況、補助金利用の有無、補助金制度名、交付年度、処分制限の有無、リースか購入か、契約相手先、契約満了日、月額支払額、残債・残回数、保守契約の有無、故障履歴、代替手段の有無、譲渡時に説明が必要な注意点、です。これだけでも、譲渡企業自身が「どの設備が価値の中心で、どこに引継ぎリスクがあるか」を見渡せるようになります。

一覧表を作る目的は、会計資料をきれいに見せることではありません。買い手が不安に思う論点を先回りして見つけることにあります。たとえば、補助金を使った設備が売上の中心なのに処分制限の確認ができていない、主要車両のリース満了が譲渡予定時期と重なる、工場設備の保守を社長だけが把握している、こうした点は価格以前に成約可能性を下げる要因です。一覧化すると、問題は「多い少ない」ではなく「把握できているかどうか」だと分かります。

3. 補助金を使った設備投資は、まず制度名と条件を確認する

補助金を使った設備について、最初に確認したいのは「何の補助金か」です。ものづくり補助金、事業再構築補助金、小規模事業者持続化補助金、自治体独自の支援制度など、制度によって前提が違います。一般論として、補助金は交付後に一定の報告義務や財産処分に関するルールが設けられている場合があります。ただし、制度ごとに例外や要件が異なるため、「補助金を使っていたらM&Aできない」といった断定は適切ではありません。必要なのは、制度名、交付決定日、対象資産、報告義務、処分制限期間、変更時の相談先を確認し、個別の取扱いを誤らないことです。

このとき大切なのは、社内で使う言葉を揃えることです。経営者は「補助金で買った機械」と覚えていても、経理は別の資産名で台帳に登録していることがあります。現場では通称で呼ばれ、契約書では型番で記載されていることもあります。M&Aの場面では、このズレが後で混乱を生みます。現物、台帳、補助金書類の名称が一致するように照合し、説明メモを付けておくと、買い手への説明だけでなく、専門家への相談も一気にしやすくなります。

また、補助金の対象設備が今も事業の中核なのか、すでに更新済みなのか、稼働率が落ちているのかも整理が必要です。買い手は、補助金を使った事実そのものより、「その設備が今後の収益にどうつながるのか」を見ています。補助金で導入したことを誇るだけでは足りません。設備導入後に歩留まりがどう改善したか、作業時間がどう短縮されたか、品質管理や衛生管理がどう安定したか、人手不足にどう対応できたかまで言語化すると、企業価値の説明力が上がります。

4. 処分制限がありそうな設備は、結論を急がず確認ルートを決める

処分制限という言葉を聞くと、会社売却がすぐ止まるように感じるかもしれません。しかし実務では、重要なのは「不安を放置しない」ことです。処分制限の有無や取扱いは制度ごとに異なるため、書類を確認せずに社内の記憶だけで判断すると危険です。交付要綱、手引き、交付決定通知、実績報告の控え、財産管理台帳などを確認し、必要に応じて制度の窓口や支援機関へ相談する流れを整えることが先です。

M&Aの初期段階で大切なのは、「現時点で未確認だが、どこに確認すればよいかが分かっている」という状態を作ることです。買い手に対しても、確認未了の論点を隠すより、確認中であること、確認先、想定スケジュールを明示した方が信頼されます。鹿児島の中小企業M&Aでは、社長個人の誠実さが交渉全体の空気を左右することが多く、曖昧なまま進めることの方が大きなリスクになります。

処分制限の確認が必要な設備については、一覧表上で色分けしておくと便利です。確認済み、確認中、要専門家相談、の三段階に分けるだけでも、優先順位が見えます。全部を一気に解決しようとせず、譲渡の前提に大きく影響するものから着手する方が現実的です。主要製造ライン、主力車両、収益の中心設備など、事業継続に直結するものほど先に確認します。

5. リース契約は「資産」ではなく「契約」として見る

リース設備で見落とされやすいのは、設備の性能より契約の条件です。社長の感覚では「うちで使っている設備」でも、契約上はリース会社の所有物であり、名義変更や第三者承継に制限がある場合があります。譲渡スキームが株式譲渡か事業譲渡かによっても、実務上の確認ポイントは変わります。ここでも一律の結論は避けるべきで、契約書の条項、相手先の運用、再審査の要否、違約金の有無、譲渡時の届出要否を確認する必要があります。

特に気をつけたいのは、譲渡企業が「会社がそのまま続くから問題ないはず」と思い込みやすい点です。実際には、契約相手先がM&A時の通知を求めていたり、支配権変更を契約上の確認事項としていたりすることがあります。反対に、事前相談をすれば柔軟に対応できるケースもあります。つまり、問題の有無はリース一般論ではなく、個別契約と相手先の運用で決まります。だからこそ、契約の棚卸しが必要です。

リース一覧では、設備名と支払額だけでなく、契約名義、連帯保証の有無、再リース条件、途中解約条件、保険付保の内容、保守込みかどうかも確認しておきます。買い手は、月額支払額そのものだけでなく、「譲渡後も同じ条件で運用できるか」を気にします。契約条件が見えていないと、買い手は安全側に見積もるため、価格より前に検討優先順位が下がることがあります。

6. 設備の説明は、簿価より「事業が回る理由」を伝える

設備が多い会社ほど、固定資産台帳や減価償却表だけで説明しようとしがちです。しかしM&Aの現場で買い手が知りたいのは、簿価の一覧そのものではなく、その設備で何ができるのか、誰が使えるのか、何年くらい戦力になるのか、代替がきくのか、止まったらどれくらい売上に影響するのかです。たとえば同じ製造機械でも、汎用品を作る設備なのか、特定顧客向けの仕様に最適化されているのかで評価は変わります。

鹿児島の地域企業では、設備が地域事情と一体になっていることも多くあります。食品加工会社なら地元原料の収穫期に合わせた稼働体制、運送会社なら長距離輸送やフェリー手配を前提とした車両運用、建設業なら降灰や台風時の保守・安全対応、宿泊業なら温泉設備や厨房更新の履歴が事業の継続性に影響します。こうした背景を説明しないと、設備の価値は数字より低く見られやすくなります。

そのため、設備ごとに「設備概要」「現場での役割」「保守方法」「担当者」「故障時の代替策」「今後2〜3年の更新見込み」を短くまとめた説明メモを付けると有効です。これはデューデリジェンス対策にもなりますし、社長依存の運営から脱却する第一歩にもなります。買い手にとっては、設備の価値と同じくらい、設備知識が社内に残っているかどうかが重要です。

7. 設備更新直後の会社は、投資回収ストーリーを示す

設備更新をしたばかりの会社では、譲渡企業が「投資したばかりだから高く売れるはず」と感じる一方、買い手は「投資回収が本当に進むのか」を見ます。どちらの感覚も自然ですが、そのままでは話が噛み合いません。そこで必要になるのが、投資回収ストーリーです。設備導入によって、売上拡大、歩留まり改善、人件費の抑制、不良率低下、納期短縮、安全性向上、衛生水準安定など、何が起きたのかを時系列で整理します。

もし導入からまだ期間が短く、十分な実績が出ていない場合でも、それ自体は不利とは限りません。大切なのは、現在確認できる事実と今後の見込みを混同しないことです。「今こうなっている」「今後こうなる可能性がある」「まだ検証中である」を分けて説明すると、買い手は判断しやすくなります。過度な断定を避け、客観的な数字や現場の実態に基づいて説明する姿勢が、交渉全体の信頼につながります。

鹿児島の中小企業では、人手不足対応のために設備投資をした会社も多いはずです。この場合、単に「新しい設備があります」ではなく、「何人で回せるようになったか」「教育期間が短くなったか」「ベテラン依存がどこまで減ったか」を示すと、買い手の見え方が変わります。設備は見た目の新しさより、組織運営への効果として説明した方が企業価値に結び付きやすくなります。

8. 借入・リース・保守費をまとめて見ないと手残りを誤る

設備投資の整理で意外に見落とされるのが、売却後の手残り計算です。譲渡価格だけを見ていても、設備に関する借入返済、リース残債、違約金の可能性、修繕費見込み、撤去費用、付帯工事、保守契約の精算などを加味しないと、最終的な手元資金のイメージは大きく変わります。これは価格交渉の前提になるため、早い段階で把握しておく意味があります。

また、M&A支援にかかる手数料体系も手残りに影響します。大手他社では成功報酬2,500万円などの最低報酬が設定されている例もありますが、鹿児島M&A総合センターでは譲渡企業様の手数料は成功報酬まで0円です。だからこそ、設備関連の整理に時間を使いながらも、初期費用負担を気にして検討を止めにくい点は大きな実務上の利点です。ただし、補助金窓口への確認や税務・法務の個別論点で外部専門家費用が発生する可能性はあり得るため、想定費用は別枠で見ておく方が安全です。

手残りを考えるときは、設備の簿価や時価だけでなく、承継に伴う周辺コストを一覧化します。これを曖昧にしたまま価格だけを追うと、買い手の提示額が高く見えても、実際には譲渡企業に不利な条件になっていることがあります。設備更新が多い会社ほど、表面価格ではなく、条件調整後の実質手残りを見る視点が欠かせません。

9. 買い手に説明するときは「問題なし」ではなく「把握済み」と伝える

譲渡企業としては、設備や補助金の論点を「大丈夫です」と言いたくなる場面があります。しかし、十分な確認前に断定するのは避けるべきです。買い手が本当に求めているのは、完璧な無問題ではなく、論点が把握され、確認の優先順位が明確で、必要な対応が進められる状態です。つまり、「問題ありません」より「この設備は補助金対象で、処分制限の確認先はここ、リース契約はここまで確認済み、残論点はこれ」という説明の方が、むしろ信頼されます。

特に県外買い手が鹿児島の会社を検討する場合、地域事情に不慣れなため、論点を整理してくれる譲渡企業は高く評価されやすい傾向があります。設備が多い会社では、設備の量そのものがリスクではありません。説明不能な設備が多いことがリスクです。反対に、台帳、契約、保守履歴、運用メモ、更新計画が整っていれば、設備の多さが参入障壁や再現性として評価されることもあります。

10. デューデリジェンス前に整えたい具体資料

補助金・設備・リース契約が論点になる会社では、デューデリジェンス前の準備が重要です。最低限そろえたい資料は、直近3期の決算書、月次試算表、固定資産台帳、減価償却明細、設備一覧、主要設備の写真、補助金交付決定通知、実績報告の控え、財産処分に関する手引きや注意書き、リース契約書、支払予定表、借入一覧、保守契約書、故障・修繕履歴、許認可関連書類です。全部が完璧でなくても構いませんが、どこまで揃っていて何が不足しているかを把握することが大切です。

この準備は、買い手のためだけではありません。譲渡企業自身が「何を引き継げる会社なのか」を再確認する作業でもあります。設備が多い会社ほど、資料を集める過程で社内の属人化や管理漏れが見つかることがあります。それは不利な発見ではなく、成約前に手当てできる機会です。見つけた問題を隠すのではなく、改善の着手状況まで整理すると、交渉の質が上がります。

11. よくある誤解と避けたい進め方

よくある誤解の一つは、「補助金が絡む設備は譲渡できないに違いない」という思い込みです。実際には制度ごとの確認が必要であり、一律に不可と考えるのは早計です。逆に、「会社ごと売るなら何も気にしなくてよい」という思い込みも危険です。どちらも極端で、必要な確認を遅らせます。重要なのは、制度名と契約条件に戻ることです。

二つ目の誤解は、「新しい設備があるから高値で売れる」という単純化です。設備は確かに評価材料ですが、収益への貢献、保守性、運用人材、契約条件が伴わないと価値説明として弱くなります。買い手は設備単体を買うのではなく、設備を使って安定運営できる事業を買います。設備の新しさだけに頼る説明は避けるべきです。

三つ目は、社長だけが分かっている状態のまま交渉を始めることです。設備、補助金、リースの論点は、現場、経理、総務、金融機関対応など複数部署にまたがることが多く、社長の頭の中だけでは引継ぎに耐えません。少なくとも一覧表、説明メモ、確認先リストを文書化し、第三者が追える状態にすることが必要です。

12. デューデリジェンスで聞かれやすい設備関連の質問

設備が多い会社では、買い手側のデューデリジェンスで似た質問が繰り返し出ます。たとえば「止まると最も困る設備は何か」「その設備の保守は誰が担当しているか」「保守契約は締結されているか」「代替設備や外注先はあるか」「更新予定はいつか」「補助金の報告義務は残っているか」「契約名義変更に同意が必要か」といった内容です。これらは厳しい追及というより、譲渡後の運営を想像するための基本確認です。答えられないこと自体が問題なのではなく、答えを準備していない状態が不安材料になります。

そのため、社内では想定問答の形で準備しておくと効果的です。設備ごとに一問一答を作る必要はありませんが、主要設備については「用途」「稼働率」「直近の修繕」「更新見込み」「担当者」「故障時の対応」を短く答えられるようにしておくと、面談や資料開示のたびに説明がぶれません。鹿児島の中小企業では、設備の知識がベテラン社員や社長個人に集中していることがあります。だからこそ、言語化そのものが承継準備になります。

13. 社内共有は「全員に広げる」ではなく「必要な人に絞る」

補助金やリース契約の整理を始めると、社内で資料協力が必要になります。そこで悩みやすいのが、誰まで情報共有するかです。M&Aの検討初期に全社員へ広く伝える必要は通常ありませんが、経理責任者、設備担当者、総務担当者、特定の現場責任者など、資料の所在や運用実態を把握している人の協力がなければ整理が進まないこともあります。重要なのは、共有範囲を絞り、目的を明確にし、噂になりにくい進め方を設計することです。

鹿児島の地域企業では、社内外の距離が近く、ちょっとした情報が想定以上に広がることがあります。設備更新の相談、契約書の取り寄せ、補助金資料の再確認といった動きが、周囲には「何か大きな話が進んでいるのでは」と映る場合もあります。そのため、資料依頼をするときは「事業承継も含めた経営整理のため」「資産台帳の整備のため」など、必要十分な説明に留める実務も重要です。秘密保持は派手な施策より、日々の情報の出し方で差が出ます。

14. 県外買い手に対しては、設備の地域適合性まで説明する

鹿児島県外の買い手にとっては、設備の型番や帳簿価額だけでは、その設備がなぜ鹿児島の事業で機能しているのか分からないことがあります。たとえば、保守業者が県内のどこにいるのか、部品調達に何日かかるのか、降灰や塩害の影響はあるのか、観光繁忙期や収穫期にどの設備がボトルネックになるのか、といった地域適合性の情報は、県外企業ほど重視します。設備の価値は、地域条件に置いたときの再現性まで説明して初めて伝わります。

ここで有効なのが、図面や写真、配置図、簡易な動線メモです。文章だけで説明しにくい内容も、現場写真やレイアウトがあると理解が進みます。大げさな資料を最初から作る必要はありません。スマートフォンで撮影した現場写真に「この機械が主力」「ここが保守時の動線」「この倉庫は原料在庫用」といったメモを付けるだけでも、買い手の解像度は上がります。設備依存度の高い会社ほど、視覚情報が交渉を助けます。

15. 鹿児島のオーナーが最初の相談で話しておきたいこと

最初の相談では、補助金の専門論点をすべて解決する必要はありません。むしろ、会社全体の方針を言葉にすることが重要です。いつまでに承継したいのか、何を残したいのか、どの設備が事業の核なのか、どの契約が不安なのか、資料はどこまで揃っているのか、県内承継を優先したいのか、県外買い手も含めて検討したいのか、社長は譲渡後にどれくらい残れるのか。こうした前提が定まると、設備整理の優先順位も決まりやすくなります。

鹿児島M&A総合センターでは、譲渡企業様の手数料は成功報酬まで0円です。だからこそ、価格の前に論点整理から始めやすく、補助金・設備・リース契約のような「すぐ答えが出ないが、放置すると重くなる論点」を先に整理する進め方が取りやすくなります。設備投資をしたばかりだからといって、M&Aの検討を先送りする必要はありません。先送りするより、確認の順番を作ることの方が実務的です。

相談時には、完璧な資料束よりも、現状を正直に話せることが大切です。たとえば「この設備は補助金対象だったはずだが書類の所在確認が必要」「この車両はリースだが満了時期を再確認したい」「この機械の保守は現場主任が詳しい」といった粒度でも、次の打ち手を決めるには十分な出発点になります。最初から弱みを隠そうとすると、確認漏れが後ろへずれ、成約直前の不安材料になりやすくなります。早い段階で事実関係を棚卸しし、整理すべき論点を見える化する方が、結果として価格交渉や条件調整でも有利に働きやすくなります。設備が多い会社ほど、この初期整理が成約率と納得感の差になりやすい点も押さえておきたいところです。

16. FAQ

Q1. 補助金を使った設備があると会社売却はできませんか。

A. 一律にそうとは言えません。制度ごとに確認事項が異なるため、制度名、交付時期、対象設備、処分制限や報告義務の有無を確認したうえで進めることが大切です。

Q2. リース契約のある車両や機械はそのまま引き継げますか。

A. 契約条件次第です。名義変更、支配権変更時の通知、再審査、途中精算の有無など、相手先ごとの確認が必要です。思い込みで進めず、契約書と窓口確認を優先してください。

Q3. 設備更新をしたばかりで利益がまだ十分に出ていません。それでも相談してよいですか。

A. 問題ありません。現時点の実績と今後の見込みを分けて整理し、投資の狙いと効果を説明できる形にすると、検討しやすくなります。

Q4. 補助金や設備の資料が一部見つからない場合でもM&Aの相談は可能ですか。

A. 可能です。最初から完璧である必要はありません。どの資料があり、何が不足しているかを把握し、確認先を整理することに意味があります。

Q5. 鹿児島の地域事情は設備評価にも関係しますか。

A. 関係します。商圏、物流距離、季節変動、採用環境、保守体制などが設備運用に影響するため、地域事情と設備の関係まで説明できると買い手の理解が進みやすくなります。

17. まとめ

鹿児島の会社売却で補助金・設備投資・リース契約が絡むと、論点が増えて複雑に見えます。しかし、複雑さの正体は「情報が分散していること」と「確認の順番が定まっていないこと」である場合が少なくありません。制度名、設備一覧、契約条件、保守体制、更新計画、手残りへの影響を一つずつ棚卸しすれば、会社の魅力もリスクも整理できます。大切なのは、結論を急いで断定することではなく、確認が必要な論点を把握済みに変えることです。

補助金を使った設備がある、更新したばかりの機械がある、リース車両が多い、こうした事情があるからこそ、早めの相談が有効です。鹿児島M&A総合センターでは、譲渡企業様の手数料は成功報酬まで0円で、初期の論点整理から進められます。設備に強みがある会社ほど、整理の仕方しだいで評価の見え方は変わります。曖昧な不安を残したままにせず、まずは現状の棚卸しから始めることが、納得できる承継への第一歩になります。

譲渡企業様の相談料・着手金・中間金・成功報酬は0円です。

鹿児島県内で、補助金・設備投資・リース契約を抱えたまま会社売却や事業承継を検討している場合でも、最初に必要なのは「できる・できない」の断定ではなく、論点整理です。費用負担を理由に先送りせず、現状整理から始めたい方は早めの相談をご検討ください。

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